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207、ベガコーポの支援受けシェアリング宅配強化

2020年8月24日 (月)

調査・データ207(東京都⽬⿊区)は24日、環境エネルギー投資(品川区)、ベガコーポレーション(港区)を引受先とする8000万円の資金調達を実施したと発表した。

調達した資金は、同社が開発する配送員向けの配送効率化アプリ「TODOCU(トドク)サポーター」の機能強化、空き時間を利用して荷物を配達するシェアリング型宅配サービス「スキマ便」のシステム拡張、採用活動の強化に充てる。

同社はトドクサポーター、スキマ便に加え、再配達を依頼せずとも荷物を受け取ることができるアプリ「TODOCU」(トドク)を運営しており、2019年9月から12月にかけては、ラストワンマイル協同組合(東京都府中市)の加盟物流会社と共同で、東京都品川区、大田区、目黒区で3万件の配達物を使った実証実験を実施した。

この実験では、トドクサポーターを用いて、(1)伝票に記載された受取人の電話番号宛にSMSを送付し、在宅回答を受け取る(2)GPSによるトドクユーザーの在宅情報取得を受け取る――の2つの手段を検証。荷物受取人の在宅情報を簡単に知ることができ、結果として全体の40%の受取人から在宅に関する回答が得られ、配送効率が88.9%アップした。

この実証実験の後に行った20万個の宅配でも40%程度の回答が得られたことから、全国のトラックドライバーにサービスを広げ、配送効率を高められると判断した。

ベガコーポレーションの手島武雄専務は「家具のEC事業を営む当社にとって、再配達は逃れられない課題だ。特に大型の家具に関しては、置配や宅配ボックスが利用しづらく、再配達を余儀なくされる状況を悩ましく感じており、また、物流費用の高騰という形でも影響を受けている」「207の生み出すサービスが、社会にとって不可欠なインフラの一つとなるよう、当社も連携して新たなソリューションを作っていきたい」と話している。