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モノタロウ、兵庫県の新物流拠点に日立製ロボ400台

2020年8月25日 (火)

拠点・施設日立製作所は25日、工業用関節資材の通信販売を手がけるMonotaRO(モノタロウ)が兵庫県猪名川町に開設する物流拠点「猪名川ディストリビューションセンター」向けに、日立インダストリアルプロダクツ製の小型無人搬送ロボット「Racrew」(ラックル)400台など、搬送設備と倉庫制御システム(WCS)を受注したと発表した。

▲笠間ディストリビューションセンター

日立は搬送設備と制御システムを一括して2022年3月に納入する。納入先の猪名川ディストリビューションセンターは延床面積が13万平方メートルあり、モノタロウが運用する物流拠点としては最大規模。

商品が保管されている棚ごと指定位置まで自動搬送するラックルを導入することで、モノタロウはピッキング作業効率を3倍超に高めるとともに、倉庫内の搬送設備全体を制御するWCSと連係させることで、生産性を高めながら来ない作業の自動化による新型コロナウイルスの感染防止にも配慮する。

▲小型無人搬送ロボット「Racrew」(ラックル)

日立とモノタロウは、導入検討を始めている倉庫管理システム(WMS)、ロボティクスを活用して「最適な作業指示や人・設備などのリソースコントロールを行う機能」の強化を図り、物流システムの高度化を目指す。

両社は15年からロジスティクス分野を対象とした「協創」に取り組んでおり、17年、19年にはモノタロウの笠間ディストリビューションセンター(茨城県笠間市)にラックル260台以上を納入。19年11月には茨城中央サテライトセンター(仮称、茨城県茨城町)向けにラックル80台を含む搬送設備とWCSを受注、21年3月に納入するという。