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とくし丸、移動スーパーで徳島・山間部の買い物支援

2020年8月27日 (木)

国内オイシックス・ラ・大地傘下のとくし丸(徳島市)はこのほど、徳島県美馬市の山間部に位置する木屋平地区の住民向けに、スーパーマーケットの移動販売を開始した。

とくし丸の「移動スーパー」事業は、対象地域のスーパーマーケットと契約した個人事業主「販売パートナー」が、スーパーの商品を選りすぐり、冷蔵機能を備えた軽車両で販売エリアを巡回して商品を販売する仕組み。

この事業は、とくし丸と地域のスーパー、販売パートナー、利用客の4者の協力で成り立っているが、同社は特に、販売パートナーや地域のスーパーに利益が還元されることを意識した「持続可能な事業運営」とすることで、全国46都道府県で575台を稼働させている。

▲美馬市木屋平地区

今回対象地域となった木屋平地区では、住民から美馬市に対し、買い物を支援して欲しいとの要望が出ていたことから、市の「買い物支援事業補助金」を活用する形で移動スーパーの稼働を決定。市から、車両購入代金と事業運営費の一部補助を受けることで、販売パートナーによる持続可能な買い物支援を実現した。

木屋平地区は、美馬市南部の急峻な山々に囲まれた地域で、最寄りのスーパーまで35キロと車で1時間以上かかる上、公共交通機関も数少ないエリア。205世帯443人が暮らしており、65歳以上の高齢者が人口の半数を占める。販売パートナーは、販売と同時に見守り活動も実施しており、高齢者に対する熱中症予防の働きかけや、特殊詐欺の注意喚起を行っている。

生まれてからずっと木屋平に住んでいます。免許を返納したので、バスで最寄りの町まで買い物に出ていました。とくし丸はスーパーで買い物するのと同じような感覚で、「良いな」と思ったものをその場で買えるので便利だと思います。次回の買い物からは積んでいない商品も注文したいと思います。木屋平地区の80代女性