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キユーソー流通、インドネシア低温物流4社買収

2020年8月28日 (金)

M&Aキユーソー流通システムは27日、インドネシアの低温物流会社キアットアナンダグループの4社が実施する第三者割当増資を引き受け、新たに発行される株式を70億円で取得することで、4社を子会社化すると発表した。28日に契約を締結し、9月30日に払い込む。

キアットアナンダグループは、インドネシアに5か所の冷凍・冷蔵庫と590台の車両を保有する物流企業で、低温物流に強みを持つ。食品メーカーや外食産業などの現地企業と外資企業を主要顧客とし、倉庫・輸配送・フォワーディングなど幅広く事業を展開している。対象4社の2019年12月期の総売上高は日本円で42億8500万円、総営業利益は4億1800万円。

キユーソー流通システムは、2021年までの中期経営計画で「新領域の創出による成長」を打ち出しており、その一環として、東南アジア地域で市場規模が大きいインドネシアへの進出機会を検討していた。インドネシアは、中間所得層の増加とともに生活水準が高まり、消費者需要が量から質に変化。食品市場でも食の多様化が進み、冷凍食品やチルド食品の需要が伸びていることから、厳格な温度管理が求められる低温物流の拡大が見込まれている。

同社は、インドネシア国内で倉庫事業を手がけるキアットアナンダコールドストレージ(KACS)とアナンダソルシンド(AS)、輸送事業を手がけるマンガラキアットアナンダ(MKA)、フォワーディング・船舶貨物事業を手がけるトランスコンテナソルシンド(TKS)の4社を傘下に加えることで、インドネシアに物流拠点と輸送網を確保し、インドネシア市場で高品質な低温物流サービスの提供を目指す。