ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

フェデックス、輸送中貨物の常時監視サービス開始

2020年9月2日 (水)

サービス・商品フェデックスエクスプレス(東京都江東区)が、輸送中の貨物の状態を常時監視するサービス「Sense Aware」(センスアウェア)の提供を開始した。ヘルスケア業界の荷主から預かる検体、研究・開発段階の薬品など「温度に敏感で代替品がない貴重な物品」の輸送モニタリング用途で利用されることを想定している。

「センスアウェア」(出所:フェデックスエクスプレス)

センスアウェアは複数のセンサーを搭載する専用機器を貨物に同梱し、輸送中に発信するシグナルを顧客がオンラインで閲覧することで、貨物の状態を可視化する仕組みで、貨物の位置、温度、湿度、露光、気圧、衝撃の6項目をリアルタイムに確認できるようになる。

利用前に輸送中の貨物データの報告頻度を設定して温度変化など異常を知らせるアラートを受け取ることが可能で、これらの情報は第三者と共有できることから、アラートを受け取った場合、フェデックスに輸送中の対処を依頼したり、守るべき温度帯、条件による輸送を継続したりといった活用方法がある。

位置情報や露光のセンサー機能を用い、試作品や宝飾品など高価格品の輸送ルートや梱包開封の有無を確認することで、貨物のセキュリティをチェックする効果も見込める。

日本を含む50か国で提供しており、フェデックスエクスプレスを含む120以上の航空会社を利用する貨物に同梱できるという。