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トラック使用台数2割削減、荷役作業の負担軽減見込む

日通、関東-九州間でアサヒ・日清の共同輸送開始

2020年9月7日 (月)

フード日本通運は7日、関東-九州間で、9月11日からアサヒ飲料と日清食品の共同輸送を開始すると発表した。

これまで、日清食品は茨城県取手市の「関東工場」から福岡県粕屋町の「福岡物流センター」まで、アサヒ飲料は茨城県守谷市の「アサヒビール茨城工場」から佐賀県基山町の「佐賀配送センター」までを個別に製品輸送していたが、今後は「アサヒビール茨城工場」で飲料を積んだトラックが、日清食品「関東工場」に立ち寄って即席麺を積み込み、東京湾へ移動。その後、内航船「ひまわり」で博多港まで輸送し、博多港から両社の物流センターに配送する。

▲共同輸送のスキーム(出所:日本通運)

従来、アサヒ飲料は重量貨物の飲料を運んでいたため、重量制限の関係で空きスペースが生じ、日清食品は軽量貨物の即席麺を運んでいたため、スペースを満たしても積載可能重量に余裕があった。

この課題に対し3社は、ばら積みしていた即席麺をT12パレットを使用したパレット積みに変更し、アサヒ飲料のビールパレットと混載する効率的な組み合わせ・ノウハウを確立。従来と比べてトラックの使用台数を20%削減できるほか、低床トレーラーによる運用で積載準備作業の負担を軽減し、即席麺のパレット使用によってドライバーの荷役作業負担を大幅に軽減できるという。

今後は、持続可能な物流体制の構築と環境負荷の低減を目指し、共同輸送の頻度やエリアについて検討を重ねていく。

▲混載テストの様子(出所:日本通運)

▲荷台の側面図(出所:日本通運)

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