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コールドチェーンロジ市場、RFID普及が拡大のカギ

2020年9月9日 (水)

調査・データ米ケネスリサーチ(ニューヨーク)は7日、世界のコールドチェーンロジスティクス市場の需要分析や2029年を展望した調査レポートを7日に発行した。

レポートでは、コールドチェーンロジスティクスが「生鮮食品の廃棄ロスに重要な役割を果たす」「医薬品の有効性を高める」と指摘した上で、冷蔵倉庫数の増加、加工食品や製薬企業の成長などが市場拡大のトレンドをけん引する、と予測。今後5年間で最大1億平方フィート(929万平方メートル)の冷蔵スペース需要が高まるという。

中でも製薬部門の成長に注目し、「ホルモン治療、ワクチン、複雑なタンパク質」の輸送にはコールドチェーンの構築が必要だと主張。すでにヘルスケア物流業界で、温度管理された医薬品や医療機器の輸配送による市場成長が見られる、と動向を紹介した。

現在は「標準化の欠如や高い運用コスト」が足かせとなって「市場の成長が抑制されている」ものの、RFID技術がサプライチェーンの担い手に「有利な成長の機会を提供する」と結論付けた。レポートは北米、アジア太平洋、ラテンアメリカ、欧州、中東、アフリカの5地域に分割して構成されている。