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ハコベル事業の売上4割増、ラクスルが7月期決算発表

2020年9月10日 (木)

財務・人事ラクスルが10日発表した前7月期決算によると、荷主とドライバーをマッチングする「ハコベル」事業の売上高が前年から4割増え、21億8600万円となった。部門損益は3億7000万円の損失となり通期で赤字幅が拡大したものの、中間決算時点との比較では損失が半分以下まで縮小した。

同事業では、大口顧客に対してルートの最適化などのソリューションを提供する取り組みにより、発注頻度が上昇し、売上高の拡大に寄与。マッチングシステムも過去の蓄積データを活用し、運送会社への発注内容、発注価格を最適化するアルゴリズムを開発、導入したことで、車両手配までのリードタイム短縮と売上総利益率の向上につなげた。また、運行管理システムを月額サービスとして有償提供する事業を開始した。

新型コロナウイルスの感染拡大による影響もあった。それまで右肩上がりだった注文件数は第2四半期(2Q)の3万4885件をピークに、3Qに2万9967件、4Qも2万6709件と減少へ転じ、注文単価も同様に4Qには1万6814円まで低下。

こうした推移について、同社は「案件絞り込みと新型コロナウイルス感染拡大の影響により件数が減少した」と説明し、特に「案件絞り込みの方がインパクトが大きかったものの一時的なものであり、4Qで対応は完了」したとして、今期の拡大に望みをつなぐ。

登録車両数については、期末時点で一般貨物輸送(トラック)9975台、軽貨物輸送(軽トラック)8892台、合計1万8867台と、1年前のおよそ3倍に増加した。なお、過去の公表台数を実際より多く表示するなど「集計に誤り」があったとして、同日訂正した。

実態より多く表示、ハコベルのトラック登録台数