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30分以内の食品・日用品配送、都内で本格スタート

2020年9月16日 (水)

フード食品・酒類・日用品などを30分以内に配送するECサービス「QuickGet」(クイックゲット)を運営するレキピオ(東京都港区)は16日、日本政策金融公庫など9者から総額1.7億円の資金調達を実施し、同日から正式にサービスの提供を開始したと発表した。

同社は、専用アプリで注文を受けてから30分以内に商品を届けるこのサービスを「デジタルコンビニ」と呼び、東京都港区六本木を中心にサービスを展開。9月7日から恵比寿・神宮前・代官山・白金エリアを、14日から霞ヶ関・虎ノ門・西新橋エリアを対象地域に加え、9月下旬には品川区や新宿区の一部でもサービスを提供する。

取り扱う商品は六本木の自社倉庫にストックしており、一般的な高級スーパーやコンビニエンスストアで販売していないようなものまで、常時1000点以上をラインナップ。この倉庫から自社の配送スタッフがバイクで配送する。同社は自社スタッフが配送を担うことで、配送料を1回あたり250円に抑えており、商品価格も「実店舗を持つ小売店と同等」程度だという。

同社の広報担当者は取材に対し、「幅広い層に利用してもらうため、自社倉庫に在庫を抱え、手頃な価格を実現した」と価格設定に込めた思いを説明。当面は六本木を中心に事業を展開するが、今後、段階的に対象エリアを拡大する中でも30分以内の配送を実現するため、「六本木以外にも拠点を構える可能性はある」とした。

今回調達した資金は、事業拡大に向けた採用活動に充てる方針で、「デジタルコンビニ」事業以外に、フードデリバリーや買い物代行など周辺領域への参入も視野に入れているという。