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Tスミス、荷札ラベル自動認識のAIアルゴリズム提供

2020年9月18日 (金)

サービス・商品トラストスミス(東京都文京区)は17日、物流で用いる仕分けシステム用の「荷札ラベル自動認識AIアルゴリズム」の提供を開始したと発表した。

「従業員による作業ミス」「複数のラベルを読み込む識別装置がない」「ラベルが物流の元データと紐づいてない」といった物流課題に対し、AIを用いたアルゴリズムを導入し、それぞれの課題を解決することができるようにした。

従業員による作業ミスに対しては、「パレットの数が多いこと、煩雑な業務を遂行していること、従業員の疲労が蓄積してしまうことが背景にある」として、ラベルの見間違いが発生し、正確な荷物の搬送ができないことが数多く発生していることに着目。

AIによるディープラーニングという画像認識技術を導入することで、タブレットをかざすだけで文字を認識する仕組みを確立。人間が担っていた作業をコンピュータが正確に素早く完了させることで解決したという。

また複数のラベルを読み込む識別装置がないという課題に対しては、「ラベルが一種類であれば読み取り作業は簡単に素早く行えるものの、複数のラベルがあることで作業の煩雑性を増加させ、読み取りミスや効率的な荷物搬入を妨げてしまっている」として、AIを複数のラベルにも対応できる学習させることで、ラベルの種類に依存しない文字認識を可能にすることで対応。

これにより、現場フローと比べてラベルの種類の変更や大幅な作業フローの変更を不要とし、利用者が快適にシステムを導入できるようにした。

さらに、「現場担当者の負担」が大きくなる要因とされる「ラベルが物流の元データと紐づいてない」という課題については、画像認識で読み取ったデータを物流システムと自動で連携させ、欠品などのミスが起こった場合もアプリを通じて自動的に認識し異常を感知し、AI自らが問題を修正することができるようにした。

これらのラベル自動認識AIアルゴリズムは、すでに現場で稼働している識別装置にも追加で搭載できるのが特徴で、同社は「スピーディーなラベル認識や複雑な処理への正確な対応が可能となるため、長期的な運用を予定している場合、AIアルゴリズムを導入した方が費用対効果が高くなることが期待される」としている。