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沖電気がDHLに国内物流委託、専門性を評価

2020年10月1日 (木)

M&ADHLサプライチェーンは1日、沖電気工業と5年間のリード・ロジスティクス・パートナー契約を締結したと発表した。これまで沖電気の子会社が担ってきた国内物流業務をDHLが受託し、全国52か所の事業所に併設されている物流拠点で入荷、保管、出荷、付加価値サービス、輸配送管理サービスを提供する。

DHLサプライチェーンは、富士通と理化学研究所が共同開発したスーパーコンピューター「富岳」の輸送を手がけるなど、精密機器輸送に強みを持っており、こうした事例やノウハウのほか、物流管理体制を最適化する専門性が評価された。

沖電気は、トラックドライバーが不足する中で安定した物流を確保し、輸送運賃・労働賃金が値上がりする中で物流コストを抑制するためには、「専門性と知識を備えた適切な物流パートナーとの連携が不可欠である」と認識。DHLと組むことで、物流業務の最適化、標準化、平準化、コストダウンと、同社従業員が物流の専門性を持った人材としてさらに成長することを期待する。

今回の契約により、沖電気の子会社であるOKIプロサーブの物流部門と、OKIプロアシストの物流機能の一部をDHLが運営管理することが決まっており、沖電気グループで物流業務に携わる140人の従業員がDHLに移籍する。

両社は今後、物流コストの可視化や、生産性・品質の継続的な改善、DHLの既存顧客との共同配送、ビッグデータの分析に基づく最適化などに取り組むほか、物流サービス業者の評価・監査・選択・管理による効率的な物流オペレーションの構築を目指すという。