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日本など3か国、バンカリング港湾網構築で合意

2020年10月7日 (水)

ロジスティクス国土交通省は7日、オンラインで6日に開催されたシンガポール国際バンカリング会議(SIBCON)で、海運業界の脱炭素化を支援する「将来の船舶燃料に対応するための港湾間協力」に関する覚書を締結したと発表した。日本、シンガポール、オランダの3か国が署名した。

国際海事機関(IMO)で2018年4月にGHG(温室効果ガス)削減戦略が採択されるなど、船舶から排出されるGHGの削減が課題となっているなか、SIBCONは「GHGを排出しない船舶燃料の利用を促進するためには港湾にその燃料を供給する機能が備わっていることが重要」だとして開催された。

会議で交わされた覚書に基づき、署名3か国は今後、IMOのGHG排出削減目標達成に向けて将来の船舶燃料を供給するインフラを対象とした港湾ネットワークの構築に取り組むことになる。

▲署名の様子(出所:国土交通省)

覚書締結を受け、国交省は「削減を達成するためには、GHGを排出しない代替燃料を船舶燃料として利用することとなる。この利用を促進するためには、港湾にその代替燃料のバンカリング機能が確保されていることが重要だ。日本は、これまでLNGバンカリングに関する東京湾や伊勢湾・三河湾のプロジェクトを通じて培われた技術力と知見によって、将来の船舶燃料のバンカリングに関する国際基準作りに貢献できると強く信じている」との港湾局長談話を発表した。