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JR貨物、20年度上半期コロナ・災害影響で輸送量減

2020年10月13日 (火)

調査・データ日本貨物鉄道(JR貨物)は13日、9月と2020年上半期の輸送実績を公表し、新型コロナウイルスや台風10号などの災害の影響で、貨物輸送量が前年実績を下回ったことを明らかにした。

上半期は、新型コロナウイルスや「令和2年7月豪雨」による鹿児島線・肥薩おれんじ鉄道線の不通などが影響し、コンテナ扱いが前年同期比13.8%減の898万トン、車扱いが14.1%減の346万トンとなった。

コンテナは、輸送量の多い紙・パルプが国内需要の低迷で24.2%減と大幅に前年実績を下回ったほか、販売不振による工場の稼働制限により自動車部品が28.6%の減少、最も輸送量の多い食料工業品も、外食向けビール類や地産地消が進む清涼飲料水の減少などで13.6%の減少となった。

車扱いは、外出自粛に伴う需要減少で主力の石油が低調(12.8%減)に推移し、セメント・石灰石、車両も軒並み1割以上減少した。

足元の9月実績は、上半期の傾向が当てはまる結果だったが、積み合わせ貨物が関西地区で堅調に推移し前年同月実績を上回っているほか、自動車部品も8.6%減まで回復している。