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NTTロジスコ、携帯端末利用、新物流情報ソリューション開発

2010年9月9日 (木)

イベントNTTロジスコは9日、倉庫内外の作業や管理業務に携帯端末を利用した新たな物流情報ソリューションを開発したと発表した。

 

スマートフォンに代表される携帯端末が進化してきたことから、物流業務への活用ニーズが高まっているとして、NTTロジスコでは昨年から携帯端末を利用した物流情報ソリューションの開発を進めてきた。

 

携帯端末が備えている持ち運びの容易性や大画面による高い視認性に加えて、カメラ機能、通話・通信機能、バーコード機能などの各種機能を物流情報に活用できる範囲を拡大した。

 

携帯端末の利点は、(1)FOMAサービスの提供エリア内では、無線LANなどの通信設備を整備することなく、PC端末も不要となるため初期投資が削減できる(2)一時的に使用する外部倉庫でもすぐに使用できる(3)荷主、運用管理者は、全国どこでも物流運用状況を把握できる――として、携帯端末の特長を利用した2つのソリューションを開発した。

 

保管物品管理ソリューションは、大手通信会社の予備設備の保管物品管理業務の効率化を目的として開発した。倉庫内外の複数の場所に保管されている予備設備の保管物品について、倉庫外などハンディターミナルの通信エリア外では手作業で管理していることも多く、管理に多大な時間と労力がかかっていた。

 

今回、携帯端末を入出荷・検品・棚卸などの作業と管理業務に利用することにより、各処理をミスなく正確に実施でき、作業時間の大幅な短縮を実現した。このソリューションは、デポ拠点を利用する物流や大規模イベント・災害時での物資の管理など、「倉庫外も含め新たな設備投資を行わず入出荷作業、在庫管理を確実に行いたいというニーズに最適」としている。

 

エリアフリー型WMSソリューションでは、今までのWMSは倉庫内のみに対応していたが、携帯端末を利用することにより、倉庫内外エリアフリーで入出荷、検品、在庫照会などの各種作業を効率よく行う。このソリューションを従来のWMSに追加することにより、倉庫在庫、店舗在庫も含めて全社の在庫管理が可能となる。また、業種・業態を問わず、物流業務以外に店舗などの売上照会、勤怠管理などにも応用できる。

 

NTTロジスコでは「今後、携帯端末のGPS機能などを利用して、例えば、作業の効率化ができるソリューションの開発を進めていく」としている。