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10月の輸出前年並みに回復、輸入も回復基調

2020年11月18日 (水)

調査・データ財務省が18日に発表した貿易統計(速報)によると、10月は輸出総額が6兆5661億円で前年同月比0.2%減まで回復、輸入も13.3%減の5兆6932億円と回復基調にある。輸出と輸入を合わせた貿易総額は12兆2593億円で、6.7%の減少。

貿易総額の回復に大きく寄与したのは対中貿易。半導体などの製造装置や自動車、プラスチックの輸出が大きく増加し、輸出総額が10.2%増の1兆4578億円となったほか、輸入でも電算機類や織物用糸・繊維製品、音響映像機器の増加が寄与し、3.7%の減少にとどめた。

中国を含む対アジア貿易も、非鉄金属やプラスチック、製造装置の輸出が好調で、輸出総額は4.4%増の3兆6919億円。輸入は衣類や液化天然ガス(LNG)、石油製品が減少し、6.9%減だった。

対米貿易は、新型コロナウイルスの影響で減少していた自動車関連の輸出が2か月連続で前年同月比プラスを維持し、これに重電機器の増加が加わったことで、輸出総額が2.5%増の1兆2993億円となった。輸入は医薬品が大幅に増加したものの、航空機類や液化天然ガス、石炭などが減少し、15.6%の減少。

対EU貿易は、医薬品と科学光学機器の輸入が増加したものの、輸出・輸入ともに前年同月比マイナスだった。