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出荷急増のオイシックス、物流課題22年に解消

2020年11月18日 (水)

フード新型コロナウイルスの影響で出荷が急増し、物流がボトルネックとなっていたオイシックス・ラ・大地は17日、37億円を投じて新設する基幹物流拠点「新海老名ステーション」が2021年10月に稼働を開始することで、22年頃に横持ちコストなどの物流費を削減できる見通しを示した。

▲(左)当初の予定と(右)新型コロナウイルス後の状況(出所:オイシックス・ラ・大地)

同社では、新型コロナウイルスの感染拡大後、既存顧客と新規顧客による食品宅配の注文が急増し、現在の海老名ステーション(神奈川県海老名市)の出荷が追いつかない事態が発生。3月下旬から4月下旬まで新規顧客の獲得を一時停止し、4月30日から人気商品だけを対象としたSKUの少ないサービスを開始することで、段階的に新規獲得を再開した。

▲狭山市に開設した新拠点(出所:オイシックス・ラ・大地)

この間、SKUの少ない新サービス専用の物流拠点を藤沢市に開設し、座間市にある「らでぃっしゅぼーや」ブランドの物流拠点を一部利用するなどして出荷の増加に対応。10月には、3億円を投じて埼玉県狭山市に新拠点を開設し、出荷対応力を1.5倍に拡張したが、一方で、横持ちコストなどの物流費が増加しており、収益を圧迫している。

同社は今後、現拠点の3倍の出荷能力を持つ「新海老名ステーション」が稼働する21年10月まで現在の出荷体制を継続し、10月以降、出荷体制を段階的に新拠点に集約。将来的に藤沢市の拠点を閉鎖、座間市の拠点も「らでぃっしゅぼーや」専属に戻すことで、22年ごろには物流コストが抑制される見込みだという。

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