プロロジスが完成した物流施設、食品宅配拠点に

フードプロロジスは5日、BTS型（特定企業専用）物流施設「プロロジスパーク海老名2」（神奈川県海老名市）が完成したと発表した。食品宅配サービスを展開するオイシックス・ラ・大地（東京都品川区）が宅配サービスブランド「Oisix」（オイシックス）専用の発送拠点を運営する。

オイシックスは、このたび新設する拠点を関東最大のマザーセンターと位置付け、全国の生産者や取引先から入荷した生鮮食品を地域別に発送する拠点とする。

「プロロジスパーク海老名2」は、全館10℃帯の冷蔵倉庫として開発され、1階の一部にはマイナス20度の冷凍設備を完備する。大型車が2階にも直接アクセスできるスロープを設け、ドックシェルターを備えたトラックバースを1・2階に合計40台分整備した。

プロロジスでは初めて、施設全体を当初から冷蔵倉庫として開発することで入居カスタマーの負担軽減を図ったのも特徴だ。大都市圏で冷蔵倉庫の需給ひっ迫が続くなかで、コールドチェーン需要のさらなる高まりを見据えた取り組みだ。

首都圏をはじめ東海から甲信越など広域アクセスへの優位性も強みだ。最寄りの首都圏中央連絡自動車道（圏央道）「圏央厚木インターチェンジ（IC）」や「海老名IC」を経由することで、高速道路ネットワークを活用した輸送網を構築できる。近隣には住宅地や鉄道駅もあり、従業員確保がしやすい立地条件も利点だ。

（出所：プロロジス）

■「プロロジスパーク海老名2」の概要
所在地：神奈川県海老名市下今泉
敷地面積：1万7043.98平方メートル
延床面積：3万8510.65平方メートル
構造：RC造（一部S造）、地上4階建て
着工：2020年3月
完成：2021年8月