拠点・施設プロロジス(東京都千代田区)は28日、食品の宅配サービス事業を手掛けるオイシックス・ラ・大地(東京都品川区)と賃貸借契約を締結し、神奈川県海老名市に延床面積3万4000平方メートルのBTS型(特定企業専用)物流施設の開発に着手することを発表した。21年8月末の竣工を目指す。

▲プロロジスパーク海老名2(出所:プロロジス)
名称は「プロロジスパーク海老名2」で、圏央厚木インターチェンジ(IC)から1.9キロ、海老名ICから3.3キロ、2020年度上半期に開通する東名高速綾瀬スマートIC(仮称)から6キロに位置し、圏央道と東名高速道路との交差部にあたるため、関東だけだはなく、西日本方面や都心部へアクセスしやすい立地。そのほか、国道246号も利用しやすく、藤沢、鎌倉、横浜市中心部、首都圏西部など、首都圏主要消費地をカバーできる拠点としても活用される。
施設は10度帯の冷蔵倉庫として開発し、一部にドライ倉庫を設ける。オイシックス・ラ・大地は、契約する全国の農家4000軒から入荷した野菜や、生鮮食品を同施設に集約し、地域別の出荷拠点とするという。通常、冷凍・冷蔵倉庫は、自社所有倉庫での開発が主流で、ドライ倉庫をベースとして開発し冷蔵設備を導入するため、入居企業にとってはコストや工期の増加が問題となることが多いが、今回の開発においては、当初から冷蔵倉庫として開発することで、入居企業の負担を軽減した。
着工は20年4月。2階部分には大型車両がアクセス可能なスロープを設け、1・2階を合わせて40台分のトラックバースを備える。
所在地:神奈川県海老名市下今泉
敷地面積:1万7000平方メートル
計画延床面積:3万8000平方メートル
構造:4階建て、RC造(一部S造)
着工:2020年4月
竣工:2021年8月末