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デルタ航空、コロナワクチンの輸送準備アピール

2020年12月7日 (月)

メディカルデルタ航空は7日、米国の旅客航空会社として初めて、国際航空運送協会(IATA)によるCEIV医薬品輸送認証を本社とアトランタの貨物用倉庫で取得するなど、新型コロナウイルス用ワクチンの輸送に向けた準備が整ったとアピールした。

ワクチンを安定して輸送するため、既存の医薬品輸送のプロセスを強化し、「最高レベルのアクセスと最優先の積荷」や24時間365日の集中監視、報告機能を備えたワクチン・コントロール・タワー(管理室)ーーを追加したほか、既存路線以外で運航できるようにするためのオプションとして、医薬品専用チャーター便も準備。

米国内のハブ拠点として運用するアトランタ、デトロイト、ロサンゼルス、ニューヨーク(JFK)、シアトルの大規模貨物用倉庫や冷蔵施設と、医薬品空港として認証を受けた世界49の空港ネットワークを組み合わせ、「世界中でワクチンの輸送をサポートする体制を整えている」と強調した。

また、米国以外で素早く輸送力を確保するため、エールフランス-KLMマルティネア・カーゴ、ヴァージン・アトランティック・カーゴとの連携体制を整備。4種類の医薬品輸送のオプションを提供し、輸送の全行程でワクチンの温度要件を満たした。

デルタ・カーゴ副社長のロブ・ウォルポール氏は「ワクチンを効率的で迅速に輸送することは、ウイルスの感染拡大をけん制するうえで最も重要な要素のひとつだ。そのため当社は、数か月前からワクチン・タスクフォースを立ち上げ、ニーズを把握し、医療や製薬の専門家と協力し、業界をサポートするのに充分な規模のソリューションを構築してきた。夏から秋にかけて試験ワクチンの出荷に成功しており、ワクチンが認可された際には広く流通させることができると確信している」と話している。