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食材宅配のヨシケイ、中核会社新代表に井野口氏

2020年12月10日 (木)

財務・人事食材宅配サービスを手がけるヨシケイグループの中核会社ヨシケイ開発(静岡市駿河区)は9日、同日付で井野口雄一取締役が代表取締役に就任する人事を発表した。前代表取締役の林雅広氏は、フードサポート四国(ヨシケイえひめ)の代表取締役に就任する。

新任代表取締役の井野口雄一氏は、1971年6月生まれの49歳。1995年にヨシケイ大宮に入社後、ヨシケイ大宮とヨシケイ大阪南の代表取締役(現任)を経て、2008年にヨシケイ開発の取締役に就任していた。

井野口氏は新代表就任にあたり、「日本全国に張り巡らせた食のライフライン・食のラストワンマイルを維持し、安心・安全に基づいたサービスの提供のため、不断の努力を続けていく」とコメントを発表している。

ダークホース的存在となるか

ヨシケイグループをはじめとする食材宅配サービス各社の動向は注目に値すると思っている。なによりも、この業界各社は昭和の時代から住宅各戸への食材宅配を原則として「置き配」で完結させてきた。一戸建住宅・集合住宅の別や置き場環境の個別事情を問わず、特別な器具や仕掛けも用いずに、だ。さらには中身が日々の食材である。

デリケートで他者の手に触れるような事態は厳禁であることや、内容物の詳細や金額は機微情報の極みである。つまり、配送時の取り扱いや置き場所の選定には細心の注意と工夫が必要となる。もしそのルートで個配サービスが同時提供されるようになったら…と考えること数え切れずなのだが、この先は当事者によるコメントを待ちたい。

ラストワンマイルのグラウンドに集うプレイヤーたちの顔ぶれは多彩で魅力的だ。(企画編集委員・永田利紀)