国際独ダイムラーは現地時間9日、商用バン向けの汎用型電動プラットフォームを搭載した次世代型「eスプリンター」を発表し、商用バンの電動化戦略について説明した。
「eスプリンター」は、同社の商用バン部門が開発するバッテリー駆動の電気バンで、これより小さめの電気バン「eヴィトー」と合わせて欧州の商用バン市場で30%のシェアを占める。
今回発表した次世代型「eスプリンター」は、汎用型電動プラットフォームを搭載しているのが最大の特徴で、これにより、貨物運搬用のパネルバンやボックスボディーバン、乗用車、救急車といったさまざまな仕様に対応可能となった。
商用バン部門(メルセデスベンツバンズ)の責任者は、「次世代のeスプリンターを使えば、さらに多くのボディバリエーションを利用できるようになる。無公害の電気バンを提供することで、さまざまな分野の顧客の要望に応えていく」とコメント。
すでに市場に投入されている「eスプリンター」と「eヴィトー」に続き、ルノー・カングーをベースにした「eシタン」を将来的に投入することで、商用バンの電動化でリーダシップを発揮していくという。