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ホンダが法人向け電動バイクブランド統一、来春発売

2020年12月14日 (月)

「GYRO e:」(ジャイロイー・出所:ホンダ)

サービス・商品ホンダは11日、交換式バッテリー「モバイルパワーパック」を使用したビジネス用電動三輪スクーターの市販予定車として、「GYRO e:」(ジャイロイー)と」「GYRO CANOPY e:」(ジャイロキャノピーイー)の2車種を発表した。

また、4月から法人向けに販売している、ビジネス用電動二輪車「BENLY e:」(ベンリィイー)シリーズと併せ、モバイルパワーパックを動力用電源に使用した法人向けのビジネス用電動二輪車、三輪スクーターを「ホンダイービジネスバイク」シリーズとして展開する。

ジャイロイーは、配達に便利な大型・低床のリアデッキを採用した電動三輪スクーターで、2019年の東京モーターショーで発表、来春にも市販を開始する計画。ジャイロキャノピーイーは積載性に優れ宅配などのビジネス用途で活躍している「ジャイロキャノピー」のコンセプトを継承した電動三輪スクーターで、来夏の市販開始となる見込み。

都市部では最有力候補かも

カーボンニュートラルが世界標準となり、当然ながら日本の物流業界も準拠を加速していることは周知だ。関連する話題がニュース誌面を飾らない日は皆無に近い昨今だが、その反面で、広報力や頻度に応じての「かたより」ともいえる露出格差が目立つようになっている。今回のビジネス用電動三輪スクーターなどはその典型ではないかと思う。

移動距離が短く、駐車スペースも小さく済む。そのうえにEVであれば、都市部のデリバリーにはうってつけだ。自転車よりも積載荷重が大きくできるし、女性や年配者での体力や体格でも大きな不利はない。

今までは新聞配達や飲食物の出前、公共サービスや警察の巡回用に使用される事例が目立ったが、荷台の個配対応やバッテリーの容量アップなども今後は大いに期待したい。あくまで予感に過ぎないが、都市部の個配業務の大本命になるのではないかと思っている。(企画編集委員・永田利紀)