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ホンダ、集配向け原付電動3輪スクーター発売

2021年3月19日 (金)

サービス・商品本田技研工業(ホンダ)は、日本郵便が2000台の導入を発表した電動2輪車「BENLY e:(ベンリィ イー)」に続く、法人向け電動バイクの第二弾として、新たに原付一種の電動3輪スクーター「ジャイロ e:(ジャイロ イー)」を3月25日に発売する。

「ジャイロ e:」は、第一弾・電動2輪の「ベンリィ e:」と同じバッテリーを2つ使用し、一度の充電で、時速30キロで72キロメートル走行可能。3輪車の安定感や荷物の積み下ろしやすさに加え、狭い路地で切り返しをサポートする後進アシスト機能を搭載した。低回転からトルクのあるモーター特性を生かし、荷物積載時でも力強くスムーズな発進性能と登坂性能を発揮するという。

メーカー希望小売価格は55万円(税込)で、車体色は「ロスホワイト」と「ファイティングレッド」の2色。年間1500台の販売を目指す。

日本郵便は昨年6月、「小型荷物の増加や、自動二輪車に乗務可能な配達員の確保が困難」という理由から、ホンダの原付3輪スクーター「ジャイロキャノピー」を試験導入していた。

実はこのタイプが最有力になりそう

都市部は言わずもがなだが、地方都市各所での最終配達手段と人員確保は不可避の課題として重い。その解答の一つが、自動運転であることは周知の通りだ。

しかしながら、全国津々浦々にまで普及させるには、時間と予算と、何よりも「走行環境の整備」がついて回る。以前から主張している通り、何でもかんでも自動化一辺倒ではなく、地域ごとに生活配送を地元住民で内製化――つまり近隣で自前配備する方が、一石多鳥となりそうな上に、即戦力確保による現実味が強い。

その際に、小型バイクと電動自転車の中間ぐらいに位置する、そこそこ走り、そこそこ積める、簡易な運転技能で取り回せるビークルがあれば好適この上ない。つまりは横転などのリスクが少なく、低速走行のみであれば、高齢の配達者でも乗車できそうだ。前向きな予感しかしないのだが、読者諸氏はいかがだろうか。(企画編集委員:永田利紀)

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