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DHLのワクチン国際輸送スタート、イスラエルに初便

2020年12月16日 (水)

国際DHLは15日(米国中央標準時)、新型コロナウイルスワクチンの国際輸送を開始した、と発表した。12月9日、DHLエクスプレスが運航する航空便がテルアビブ(イスラエル)のベングリオン国際空港に到着し、同国のネタニヤフ首相が出迎えた。

また、10日にはDHLグローバル・フォワーディングによるワクチンの追加供給のためのチャーター便も到着した。

DHLエクスプレスの部門責任者は「今回の危機は、社会が健康を確保するために必要な個人用保護具と検査キットを確保できるようにするには、国際物流ネットワークがいかに欠かせないかを示した。今、私たちはコロナウイルスとの共通の戦いの次のステップに着手している。220の国と地域にまたがる私たちのチームと、国境を越えたエクスプレス物流のバックボーンとしての私たちのグローバルネットワークは、いつでもどこでも配送する準備ができている」と胸を張る。

世界中で前例のない「100億回以上のワクチン」を供給する必要があるが、物流インフラが未整備な地域に30億人が居住しているという現実もある。同社は「今後2年間の世界が必要な量のワクチンを確保するには、最大20万パレットの輸送、1500万個の冷却ボックス、1万5000回のフライトが必要になる」とみている。