ヤマト、JAXAと空陸両用大型貨物ユニット開発

M&Aヤマトホールディングスは18日、宇宙航空研究開発機構（JAXA）と共同で、物流向け電動垂直離着陸機（eVTOL）への搭載と陸上輸送手段への搭載の両方に対応する大型貨物ユニット「PUPA（ピューパ）8801」を開発した、と発表した。

両社はこの大型貨物ユニットを開発するにあたり、一度に運べる容量の確保を前提としながらも、航空輸送では空気抵抗の低減が求められ、陸上輸送ではパレットなどの既存ユニットと共存する直方体の形状が求められるため、これらの要求を同時に満たす形状を模索。

まずヤマトHDがこれまでの研究・開発結果に基づいてコンセプトモデルを企画し、JAXAが流体解析ツールなどを用いて航空技術の知見に基づく検証と形状改善提案を行った。

▲空力形状の変遷（出所：ヤマトHD）

両社は風洞試験による現象確認などの従来の開発スキームにとらわれない仮説構築と検証を迅速に繰り返し、これに世界最速レベルの流体解析ツールを用いることで4か月という短期間で空陸両用の空力形状を開発するに至った。

ヤマトHDは今後、今回の成果を踏まえて具体的なサービスの検証を含むシステム開発を続け、2020年代前半までにサービスの導入を目指す。一方のJAXAは、次世代エアモビリティに対するJAXA技術の波及的活用を推進していく。

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