
国際独マンは現地時間22日、クレーン付きトラック用前輪車軸のラインアップに、耐荷重10トンの製品を加えたことで、より重い荷物をより高い位置まで吊上げられるようになったことを発表した。
欧州ではクレーン付きトラックの需要が年々拡大しており、その需要に応える形で搭載クレーンの性能も向上。従来であればクレーン車が対応する業務もクレーン付きトラックで対応できるようになってきている。
マンのトラックでは、「TGS」と「TGX」がクレーンの搭載に対応しており、今回耐荷重10トンの前輪車軸を選択できるようになったことで、クレーンの吊り上げ能力が大きく上昇。従来の耐荷重9トンの車軸では、ビルの9階に相当する24.8メートルの高さに420キロ(セメント8.5袋分)の荷物を吊り上げられたが、新しい車軸を選択すると同じ高さに1300キロ(同26袋分)を吊り上げ可能で、10階相当の29.2メートルの高さに650キロ(同13袋分)を吊り上げられる。
同社によると、耐荷重の強化はクレーン付きトラックだけに恩恵をもたらすものではなく、前輪に大きな負荷がかかる除雪車や、鉱山用トラックでも作業能力や輸送力の強化が期待できるという。