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ユーピーアール、動力型アシストスーツを出展

2021年1月20日 (水)

サービス・商品ユーピーアール(東京都千代田区)は20日、東京ビッグサイト(江東区)で同日から22日まで開催される展示会「第5回ロボデックス」にアシストスーツ「サポートジャケットEp+ROBO」を出品すると発表した。

同社が現場作業員の腰の負担を軽減するためにアシストスーツの開発を開始したのは2010年で、これまでに自社開発製品、他社製品の代理販売を含め、1万5000着以上を販売してきた。

そのかいあって、近年はモーターなどの動力を使用しない無動力型のアシストスーツも普及してきたが、現場から「もう少しサポート力のある製品が欲しい」との声が増えたとして、動力型のアシストスーツの開発に着手、2年をかけてサポートジャケットEp+ROBOを開発した。

従来のアシストスーツが課題としていた価格の高さと重量負荷を削減した製品で、「現場作業員の願いに応え動力型アシストスーツ最軽量クラスを実現した」(ユーピーアール)という。展示会では、ATOUN(アトウン、奈良市)が開発した2製品も展示する。

 

自動化とは別意で有効

高齢者や女性の身体的不利を補うだけでなく、腰部や腕部などの酷使による慢性疾患を防除——というのはまちがいなく需要大ではないだろうか。
腰痛悪化の原因はその80%が心因性――というドイツの学者による実証実験にあるとおり、ややこしい業務フローやおそまつなOJTを回避することも併せて必要になってくる。機械がカバーできない業務や物品の荷役には、少なからず「腕力や握力や脚力」が必要となる。 その際に毎度毎度「若い人にやってもらう」「男性を呼びに行ってくる」「力仕事は女性や年配者には無理」などの決まり文句が、補助具によって減少するのは好ましい。
性別年齢にこだわらなくてよい現場。それを最も望んでいるのは、年がら年中「人員」の手当てに追われている現場責任者に他ならないはずだ。(企画編集委員・永田利紀)