国際エミレーツ航空は現地時間の1月31日、アラブ首長国連邦(UAE)から開発途上国への新型コロナウイルスワクチンの流通に関して、ドバイ国際空港、ドバイに本社を置く港湾管理会社のDPワールド、流通分野における国際的な人道支援組織であるインターナショナル・ヒューマン・ソサエティとのアライアンスを締結した。交通インフラ事情などにより、医薬品の輸送が困難な途上国における流通を強化する。
エミレーツ航空の国際線ネットワーク、全大陸に拠点を有するDPワールドのサプライチェーンなどに加えて、それぞれの専門知識を活用し、陸海空のすべてで活動を展開する。エミレーツ航空グループの最高経営責任者で、ドバイ民間航空局長なども務めるシェイク・アハメド・ビン・サイード・アル・マクトゥーム氏によれば「ドバイから世界中のどんな地域にでも、ワクチンを48時間以内に配送することができる」という。
DPワールドは、ドバイのジュベル・アリ港などからワクチンや医療器具を出荷。同社のトレーサビリティ技術「カーゴーズ・フロウ」(Cargoes Flow)などを活用し、リアルタイムで出荷地や温度管理などの情報を管理する。