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エミレーツ、10億回分のコロナワクチンを輸送

2022年4月19日 (火)

調査・データエミレーツ航空(アラブ首長国連邦)は19日、貨物部門であるエミレーツスカイカーゴが10億回分以上の新型コロナワクチン輸送を達成したと発表した。同社は2020年10月にワクチン出荷試験を開始し、現在は2000便以上で世界80か国に向け、10億回分に当たる4200トン以上のワクチンを発展途上国を中心に輸送している。

(出所:エミレーツ航空)

エミレーツスカイカーゴは、20年8月に新型コロナワクチンの国際物流を戦略化し、同年10月に医薬品の適正流基準であるGDP認証を受けたワクチン専用のエアサイドハブを設置することを発表。ドバイ経由でのワクチン出荷試験を開始した。

21年1月には、ドバイを拠点とする大手企業と提携し、発展途上国へのドバイを経由したワクチン輸送を加速させるため、ワクチン物流同盟を設立。同年2月にはユニセフと基本合意書を締結し、ワクチンを途上国に分配するCOVAX(コバックス)を支援する形で優先的にワクチン輸送を推進してきた。

ワクチン輸送をリードする存在となったエミレーツスカイカーゴは、21年6月にドバイ国際空港の医薬品専用の低温流通設備を拡張し、6000から9000回分のワクチンを常時保管することが可能となった。同社は温度変化に敏感なものも含め、毎日平均200トン以上の医薬品を航空機輸送で続けている。