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2030年に炭素排出7割削減、スカニア・ボルボ・ステナライン・港湾局連携

イエーテボリ港で化石燃料から脱却目指す取り組み

2021年2月5日 (金)

環境・CSRスウェーデントラックメーカーのスカニアは現地時間の2月4日、ボルボグループなどの同業大手やフェリー運航世界最大手のステナラインと協力して化石燃料からの脱却に取り組み、イエーテボリ港の炭素排出量を2030年までに70%減らすと発表した。

イエーテボリ港湾局は「単一の組織や個人が今後の課題の鍵を握っているわけではなく、コラボレーションが非常に重要。世界最大のトラックメーカー2社と世界最大のフェリー会社と協力できることができて嬉しく思う」とスカニアなどの取り組みを歓迎。

この取り組みは「トランゼロイニシアチブ」と名付けられ、イエーテボリ港を発着する100万台のトラック輸送から生じる毎年5万5000トンの炭素排出をターゲットとするほか、海上輸送の電化も含める。

協力企業は「化石を含まない燃料」への切り替えを加速するため、まず貨物の流れのニーズ分析とマッピングを可能にする対策を導入。イエーテボリ港湾局は、大型車に必要な充電ステーションなどのインフラと化石燃料以外の燃料へ移行しやすい制度を整える。

スカニアとボルボは、大型トラックの購入企業向けに商用サービスを提供し、港が定めた目標に従って陸上輸送が化石燃料を含まないようにする。ステナラインは、30年までにイエーテボリとフレデリクスハウンを結ぶ航路で、化石燃料を使用しない新たな船舶の就航を約束することで役割を果たす。

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