ボルボ、大型EVトラック3モデルの生産開始

▲（左から）ボルボFM、FH、FMX（出所：ボルボトラック）

国際ボルボトラックは14日、大型電気トラック（EV）の生産を開始したと発表した。ボルボFH、ボルボFM、ボルボFMXという車両総重量44トンクラス、同社売上高の3分の2を占める3モデルをEVとして生産をはじめたもので、同社のEVトラックモデルは6モデルに拡大した。

まずはスウェーデン・ヨーテボリにあるテューベ工場で生産を開始しており、2023年にはベルギーのゲント工場が続く。同社は従来のトラックと同じラインでEVトラックを生産。バッテリーは、ゲントにあるボルボトラックの新バッテリー組み立て工場から供給する。

▲スウェーデン・ヨーテボリのテューベ工場で生産を開始

同社のロジャー・アルム社長は「これはマイルストーンであり、私たちが業界の変革をリードしていることを証明している。大型電気トラックを初めて展示してから2年も経っていない。今、私たちはボリュームを増やし、これらの素晴らしいトラックをヨーロッパ中の顧客に、そして後にアジア、オーストラリア、ラテンアメリカの顧客にも届ける」と説明。

「私たちは1000台の大型電気トラックと合わせて2600台以上の電気トラックを販売している。今後数年間でボリュームが大幅に増加すると予想している。30年までに、私たちが世界中で販売するトラックの少なくとも50％は電動であるべきだ」と強調した。

ボルボトラックの6つのトラックモデルの電気ラインアップは、都市流通やごみ処理、地域輸送、建設作業など、幅広い用途をカバーしている。