財務・人事内外トランスラインが10日発表した2020年12月期連結決算は、7-9月期の苦戦を10-12月期でカバーしたものの、最終的な売上高は222億900万円(前年度比2.7%減)、営業利益は14億1100万円(7.7%減)と減収減益で着地した。
また、創業者である戸田徹会長が3月に開催される株主総会で任期満了に伴い退任するため、役員退職慰労引当金3億円を特別損失に計上したことから、最終利益は22.1%減の8億5000万円にとどまった。
同社は貿易縮小の影響を大きく受け、20年7-9月期までの苦戦を織り込んで10月に業績予想を下方修正したが、10月に入ると需要の回復に伴う世界的な海上コンテナ不足、運賃高騰など、市場環境が変化。同社のようなフォワーダーを介した船腹予約や混載貨物の需要が増えたことから、修正した業績予想を上回る売上となった。
今期は売上高240億円(前期比8.1%増)、営業利益16億2000万円(14.8%増)、最終利益11億8000万円(38.7%増)を見込む。
■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)20/12/通期 | 20/12/3Q | 20/12/中間 | 20/12/1Q | |
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売上高 | 22,209 [-2.7%] | 15,934 [-6.3%] | 10,758 [-4.8%] | 5,397 [-2.3%] |
営業利益 | 1,411 [-7.7%] | 884 [-19%] | 613 [-14.6%] | 345 [16.2%] |
最終利益 | 850 [-22.1%] | 655 [-16.1%] | 439 [-12.4%] | 229 [13.4%] |
売上高営業利益率 | 6.4% | 5.5% | 5.7% | 6.4% |