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【主張】基本業務フローとレポートライン整備急げ

2021年2月12日 (金)

話題再三指摘してきたが、懲りずに今回も書く。医療機関などへの接種現場への新型コロナワクチン配布完了に際し、基本的な物流業務フローの策定と双方向での情報公開ルールをまずは整えてもらいたい。各地各施設への最終配達の運用に一定の選択幅や自由裁量範囲は当然としても、フローの中でのフェーズ別順守事項と厳禁事項、その具体例などが必要だ。

加えて、全フローの物流業務イメージスクリーン(業務の映像化=中断ない連続画像のキャプション付き可視化)があればなお理解と共有が平易になるだろう。※物流業務イメージスクリーン:永田の物流改善手法のひとつ)

現状では医療機関などにワクチンが配付されて、医療者が注射器を手にしている場面から予見映像が始まるが、自治体にとっての問題はその前の場面だ。

ワクチン流通の場面ごとの詳細説明やルールが断片的、間欠的に発表されている。だれがどの地点でいかなる役割を担うのかの割当て前に、全体の業務設計図を開示しておく必要性の是非など現段で論じるまでもないことだ。

舞台にしても会社にしても、どのような内容のあらすじで、何を意図したものなのかを関与者全員が理解していなければ、その物語や事業はちぐはぐなまま終焉を迎えるに違いない。だからこそ「ワクチン流通の基本業務フロー」を欲してやまないのだ。(企画編集委員・永田利紀)