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アルプスアルパイン、物流トラッカーの精度向上

2021年3月15日 (月)

サービス・商品アルプスアルパインはこのほど、パレットなどの物流資材を遠隔管理するIoTデバイス「物流トラッカー」のためのサービスとして「MonoTra」(モノトラ)の提供を開始した。54億か所以上のWi-Fiアクセスポイントのデータを把握する、米国のスカイフック・ワイアレスの精密測位システムによって位置情報の精度を向上させたクラウドサービスで、屋内外の往来時など通信状態が不安定な環境でも、正確な位置情報を取得できるとしている。

また、従来はトラッカーを使用する際に顧客側が回線契約やデバイス登録などの作業を行っていたが、それらを不要にすることで、データ取得のためのシステム構築を簡略化。顧客がトラッカーからの情報を可視化しやすいよう、加工処理したデータを提供する独自のAPIも用意する。アルプスアルパインは今後、トラッカーの販売拡大に努めるとともに、高精度化した位置情報を活用した、さまざまなアプリケーションの開発を検討する考え。

今、国内には何か所あるのだろうか

「54億か所以上のWi-Fiアクセスポイント」と聞いて、そのうち日本国内には何か所あって、その他の国にはアクセスポイントがいくつあって、この先何か所必要なのか? もしくは何がどうなるために、総数として何か所必要で、その数値に到達した時、我々の現場や事務所、そして交通機関の施設や家庭などでどんなことができるようになり、それはいかなる利益や便宜をもたらすのか、という疑問がもやもやと沸く。今現在の都心部で電波に色を付ければ、一体どんな景色が現れるのだろうか。

老若男女が電波まみれで生活を営む様子は、ちょっと不気味ではあるが、携帯電話やPC端末に限らず、物流現場ではハンディターミナルや自動機器をはじめとする各種マテハンも、相当な比率で通信網に組み込まれているし、近い将来にはほぼ全部が業務ネットワーク上で監視制御されることは必至だ。ここで述べようと述べまいと、人類の電波まみれ生活はどんどん進むのだ。(企画編集委員:永田利紀)