ロジスティクス中日本高速道路(ネクスコ中日本)は、新東名高速道路で行われるトラックの自動隊列走行を見据えた「隊列形成拠点」や中継物流拠点の開発計画に着手する。

▲2月22日に実施された隊列走行実証の様子(出所:国土交通省)
16日、物流事業者のニーズ把握や候補地の選定などの調査業務の委託先として日本工営を選定したことを明らかにした。これを受け、日本工営は2022年1月上旬までの日程で「中継物流拠点」「自動隊列走行の商用化を見据えた隊列形成拠点」の施設計画を検討するための調査活動に入る。
具体的には物流プローブデータ、交通量データの解析による立地ポテンシャルの把握、物流事業者へのアンケートなどを通じて立地ニーズを把握するとともに、候補地選定や規模を分析。施設概要を検討し、事業採算性についても検討する。
ネクスコ中日本では現在、新東名高速道路浜松SA(下り)で中継物流拠点「コネクトエリア浜松」を遠州トラックと共同運営しており、後続車無人隊列走行システムについても22年度以降の商業化が迫っている。
特に隊列走行システムの実現に向けたインフラ整備として、新東名・新名神の6車線化、本線合流部の安全対策、既存SA・PAの拡幅といった実証環境整備に着手。こうした新たな物流システムの普及に向け、関東や中京圏付近に大規模な物流拠点を整備するとともに、東京・大阪間の新東名・新名神に専用レーンを設けることも検討している。