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商船三井、木材チップ船にマイクロプラ回収装置

2021年3月24日 (水)

環境・CSR商船三井と丸住製紙(愛媛県四国中央市)は24日、商船三井と三浦工業が共同開発中のマイクロプラスチック回収装置を、2022年に完成する丸住製紙向けの新造木材チップ船1隻に搭載すると発表した。回収装置の搭載は、昨年10月の試験採取実施に始まり、バルク船3隻への搭載を経て5隻目となる。

船内の水処理装置のフィルタに補集されたマイクロプラスチックはこれまで、フィルタの洗浄時に排水とともに船外に排出されていたが、設置した回収装置に排水の一部を導くことによって回収する。これまでの試験採取によれば装置の性能は設計通りで、1隻あたり年間数万個の回収を見込むという。

商船三井は引き続き、一般商船における回収装置の搭載を拡大し、三浦工業は水処理装置の排水を全量回収できる装置の商品化に取り組むとしている。

▲マイクロプラスチック回収装置と配管の概略図(出所:商船三井)