国際仏海運大手のCMA CGMはこのほど、同社の大型コンテナ船「スキャンドラ」が、シンガポールでバンカー船からLNG燃料を補給したと伝えた。同社によれば、アジアでコンテナ船がシップ・トゥ・シップ(船から船へ)方式でLNG燃料を補給するのは初めて。同社は「大型船がシンガポールでLNG燃料を補給する道を開いた」とコメントしている。
燃料を供給したのはシンガポールのFueLNG(フューエルエヌジー)社のLNGバンカー船「ベリーナ」で、今回が初めての船間供給。シンガポール政府はアジアにおけるLNG供給ハブを目指しており、フューエルエヌジー社は2021年中に30回から50回程度の船間LNG供給を実施したいとしている。
なお、給油作業中には並行してコンテナの積み下ろし作業を行い、シンガポールでの滞在時間を短縮したという。CMA CGMは22年末までにLNG燃料コンテナ船を32隻にまで増加する考え。