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スマイルロボ、ロボットでPCR検体搬送

2021年3月26日 (金)

調査・データスマイルロボティクス(東京都文京区)は26日、東京都の「Tokyo Robot Collection」(東京ロボットコレクション)に採択されたと発表した。

これを受け、2月28日と3月1日の2日間にわたり、竹芝客船ターミナル(東京都港区)でPCR検体などの受け取り・受付業務や受け取り後の搬送を、模擬的にロボットで行う実証実験を行った。

(出所:スマイルロボティクス)

実験では、スマイルロボが開発したアーム付き搬送ロボット「ACUR-C」(アキュラ・シー)がPCR検体、書類の搬送を担当。「事故やトラブルもなくその任務を無事に遂行した」(同社)という。

東京ロボットコレクションは、都内のフィールドで自動車の自動運転システムを除く移動支援、警備、清掃、接客といったサービス事業の場で、人間と共存しながらサービスを提供するロボットの実証を実施し、社会実装モデルを形成するとともに、先端テクノロジーのPRを目的として行われるもの。

(出所:スマイルロボティクス)

同社のACUR-Cは飲食店の配膳・下膳を全自動で行えるよう、スマイルロボが開発中のアーム付き自動搬送ロボットで、物や人を傷付けない低出力モーターを使いながらも重いものを持つことができるアームハンドで、荷物の積み下ろしを無人で行うことができる。SLAM技術を用いて人や障害物を認識・回避しながら自律移動を行う機能もある。

同社はこれまで、主に飲食店や宿泊施設で「顧客も店員も皿の乗せ換えをする必要のない配膳・下膳の無人化のためのロボット」として活用を提案してきたが、今回は新たな活用用途の1つとして、PCR検査の検体運搬を実証した。