アイリス、ロボット事業強化へ開発会社の全株取得

M&Aアイリスグループは7月31日、同日付でスマイルロボティクス（東京都文京区）の全株式を取得したと発表した。また、スマイルロボティクスの社名を8月1日からシンクロボに変更する。アイリスグループはスマイルロボティクスの全株式を取得することで、スマイルロボティクスが得意とする「ロボット開発力」とアイリスオーヤマの強みである「企画・量産・販売力」が相互補完されるシナジー効果が生まれ、ロボット事業を企画・開発から製造・保守まで一貫して実現することが可能となる。

アイリスオーヤマは提供しているサービス・ロボットに独自のオプション機能を加えた「アイリスエディションシリーズ」を販売しており、4000社以上の企業が導入している。同社がすでに事業展開している清掃・配送ロボットに加え、物流現場の課題解決に寄与する仕分けロボットや搬送ロボット、介護用ロボットなどさまざまな分野でのロボット事業の拡大を見込む。

スマイルロボティクスはアーム付き配膳・下膳ロボットや棚搬送ロボットなどを開発するスタートアップ企業。「OpenRR」（オープンRR）というロボットアプリケーションフレームワークを提供し、それを活用した移動ロボット開発プラットフォームも提供している。

今後、両社は単一機能のロボット開発・製造・販売に加えて、複数のロボットを制御する独自のシステムを開発することで、導入企業が総合的な付加価値を享受できる事業展開を目指すとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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