フードニチレイロジグループは7日、このほど「冷凍版ダブル連結トラック」の実用化に向けた運行実験を開始したと発表した。冷凍車両による幹線輸送における、乗務員不足などへの対応が狙い。
実験は3月23日に、日野自動車の子会社のネクストロジスティクスジャパン(NLJ、東京都新宿区)と開始。ニチレイロジグループのロジスティクス・ネットワーク(同中央区)の貨物を積んだ専用冷凍トレーラーが、NLJの中継拠点で他社貨物を積んだトラックと連結し、関東から関西までの中継拠点間の輸送を行っているという。
ニチレイロジグループは昨年6月に、NLJがアサヒや江崎グリコなどと開始していた共同幹線輸送スキームに参加。両社は冷凍版ダブル連結トラックにより、低温貨物などの同時大量輸送を図ることで、積載率や輸送効率の向上を目指すとしている。
将来的には幹線輸送の物流拠点における、クロスドック機能の拡張に向けた枠組みも構築する考え。また、ドライバー不足に加えて、環境負荷の低減などにも取り組むとしている。