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スカイピーク、物流ドローンの人材育成を支援

2021年4月8日 (木)

物流実証実験で用いられたドローン(出所:スカイピーク)

調査・データスカイピーク(東京都渋谷区)は8日、災害時を想定した愛知県新城市の物流ドローン実証実験向けに「ドローン専門人材育成プログラム」を提供したと発表した。

東三河ドローン・リバー構想推進協議会による物流実証実験に参画し、自律飛行を前提とした独自研修プログラムを地元企業に提供するとともに、運用を支援したもので、同社は「新城市をはじめとした東三河地域の新産業創出につながるドローン専門人材育成に寄与」したとアピールしている。

実証実験は、高齢化率が高く、災害時には土砂災害で交通が寸断されて孤立集落になる可能性をはらむ同市山間部の海老地区で実施。不足する避難所物資を近距離避難所からドローンにより輸送することで、点在する山間部避難所への車両輸送に代わる「迅速な物資供給手段の確保」につながる実験として、応急手当品などの避難所物資をドローンで届けた。

ドローンポートと輸送用ボックスは、地元企業が開発・製造したものを使用。ドローンの機体に固定する専用の輸送ケースと、長時間庫内温度を一定に保つことができる遮熱ボックスとともに、離着陸を支援するドローンポートを使用することで、「物流分野に必要な関連製品の商品化」に取り組んだ。

この実験で、同社は「地域主体の取り組みを継続的に運航できる」ようにするとの考え方で、協議会から推薦を受けたエムアンドシーに「ドローンの自律飛行を前提とした物流オペレーションのトレーニングプログラム」を提供した。今後はほかの地域で行われる取り組みにも関与し、ドローン専門人材の育成に努める。