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SFエクスプレス、貨物用の大型eVTOL機を開発

2021年4月15日 (木)

ロジスティクス中国の順豊エクスプレス(英語名:SFエクスプレス)は現在、垂直離着陸(VTOL)機能を備えた貨物用の大型電動ドローンの開発を進めている。ドイツの子会社のアマジリア・エアロスペースや、スロベニアのピピストレルの協力を得て取り組んでいるもので、物流網の脆弱な孤立した地域や農村部、山岳地帯などへの輸送力を強化する。

航空機設計と部品製造を担うピピストレルによれば、開発中のドローンは垂直離陸で海抜2500メートルまで上昇し、6000メートル上空での巡航が可能となる見込み。2.3立法メートルの容積に300キログラム超の貨物を積載し、500キロメートルを航行するという。

今後は欧州で試作品による飛行試験を実施した後、2022年から中国国内で運用に向けた実証実験を行う。23年までに国内外での輸送事業に投入する考え。

SFエクスプレスは「トラック配送に匹敵する低コストで、中国全土における36時間の全国配送を実現する。VTOLドローンが中国における物流の主要車両になると信じる」とコメントするとともに、10年間で1000台以上を導入する考えを示している。

(出所:Pipistrel)