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ヤマトのEAZY、情報漏洩リスク減へ伝票をコード化

2021年5月31日 (月)

(イメージ画像)

ロジスティクスヤマト運輸は6月1日、顧客が安心して置き配を利用できるようにするため、EC事業者が発行する二次元コード伝票に対応した配達を開始する。EC向け宅配サービスの「EAZY」(イージー)を対象に、個人情報をコード化することで受取人以外が読み取りにくくすることにより、置き配時の個人情報漏洩リスクを減らす。

6月1日の開始時は、ZOZO(千葉市美浜区)が運営するファッション通販サイト「ZOZO TOWN」(ゾゾタウン)で購入された商品のうち、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県エリアへ配達するものを対象とし、8月2日には全国へ拡大する。

イージーは昨年6月24日にヤマトが立ち上げたEC向けの宅配サービスで、対面だけでなく「玄関ドア前」や「宅配ボックス」など、EC利用者の多様なニーズに対応。配達の直前まで何度でも受け取り方法を変更できるほか、置き配時に配達完了通知と撮像データをリアルタイムにメール配信するなど、利便性の高いサービスとして利用者が拡大している。

一方、非対面の配達が浸透するなか、配達先の個人情報が記載されたままでの置き配に対しては「個人情報の漏洩リスクが不安」といった声もあり、同社はEC事業者とともにリスク低減の取り組みを検討。「顧客がより安心して荷物を受け取れる」よう、EC事業者が発行する二次元コード伝票に対応した配達を開始することにした。

二次元コードを使用することにより、配送伝票上の個人情報は判別できなくなるため、同社は「個人情報漏洩のリスクを低減でき、利用者は安心して置き配などを指定できる」ようになると説明。梱包資材を廃棄する際も個人情報の印字がないため、伝票を自身ではがす手間を解消できるという利点もある。

今後は出荷情報の二次元コード化など、出荷から配送までの一連の工程を最先端のバーコードスキャン、物体認識技術、拡張現実(AR)などのコンピュータービジョンを活用した新たな付加価値の提供を進める考え。