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光洋産業、屋外対応不燃電磁波シールド膜材を発売

2025年6月18日 (水)

▲不燃電磁波シールド膜材(出所:光洋産業)

サービス・商品産業資材の開発、製造を手がける光洋産業(東京都千代田区)は17日、屋外でも電磁波シールド性能を失わず、テント素材などとして使用できる日本初の「不燃電磁波シールド膜材」を今月から販売すると発表した。屋内外のどのような環境でも電磁波シールド性能を発揮するため、物流やイベントのほか、防衛まで幅広い分野で活用が可能だとしている。

従来の電磁波シールド材は、金属を含む硬質ボードや薄いシート材が一般的だった。しかし、硬質ボードはコストが高く、薄いシートは強度が低いうえ、屋外での使用が難しいといったデメリットがあった。また、不燃認定を取得した電磁波シールド素材も、金属材料を不燃ボードに貼り付けたものしかなく、施工の自由度が低く、活用が難しかった。

このため同社は、屋外環境でも電磁波シールド性能を失わず、テントなどの材料としても使える強度を持つ不燃電磁波シールド膜材を開発した。これまでの電磁波シールドシートを異なる材料と接合するには、縫製かテープで張り付けるしかなかったが、同材はレーザーで金属と接合でき、一般的な屋外テント素材と同じように加工できる。単独でテント素材として使える不燃電磁波シールド膜材料は日本初だとしている。

同社はRFIDを使用している工場や倉庫、物流拠点の電波遮蔽や、防衛分野での作戦司令用シールドテント、電子機器防御用シールドカバーとしての使用を想定。コンサートやサーカス、万博パビリオンなどワイヤレス無線やワイヤレスマイクを内部で使用しているテント施設、電波干渉による影響を排除したいドローン練習場にも使えるとしている。また、パソコンや無線機などを保護しながら電磁波の漏洩を防ぐ電子機器カバーの素材にもなる。

同社は「屋外の厳しい環境下でも電磁波シールド性能と膜材物性値が変化しない材料や加工方法の選定に最も時間を割いた。今後、国内だけでなく、海外へも販売網を広げていく」としている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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