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出光とIHI、環境対応のアンモニア供給体制検討

2021年6月25日 (金)

環境・CSR出光興産とIHIは、アンモニアのサプライチェーン構築に向けて共同で検討に入ると発表した。出光興産徳山事業所(山口県周南市)をアンモニア輸入基地と位置付け、発電燃料の製造を目的としたナフサ分解炉でのアンモニア混焼の事業化を見据えた実験を検討する。政府は2050年のカーボンニュトラル実現を宣言しており、環境に負荷をかけないアンモニアの利用につなげる。

同事業所内の貯蔵施設・石油化学装置などの既存設備を活用。出光興産は、製造時に排出されるCO2を回収・貯留したブルーアンモニアや、再生可能エネルギーを利用したグリーンアンモニアの海外調達について、他者との協業を検討してきた。IHIは、発電燃料として石炭や天然ガスとアンモニアを混焼する技術で世界をリードしている。アンモニア利用に係る両社の強みを組み合わせることで、カーボンニュートラル実現に向けたアンモニアのサプライチェーン構築につながると判断した。

▲アンモニアサプライチェーンのイメージと共同検討範囲(出所:出光興産)