SGシステム、福知山市の窓口業務時間を2割削減

調査・データSGホールディングスは29日、傘下のSGシステム（京都市南区）がこのほどフューチャーアーキテクト（東京都品川区）と共同で実施した実証実験で、京都府福知山市の窓口業務時間を20％削減したと発表した。実験はAIを活用したOCR（光学的文字認識）とRPA（ロボット導入による業務自動化）の導入により、紙帳票の読取りやデータ入力などの自動化を図ったもの。

昨年10月から1月にかけて、同市の子ども政策室と高齢者福祉課の窓口業務において、形骸化した帳票の廃止や、認定・支給台帳の統合を行うとともに、AI-OCRとRPAの連携により一連の作業の効率化を図った。その結果、子ども政策室は18.6％、高齢者福祉課で20％の窓口業務を省力化したという。

この結果を受けて高齢者福祉課は、実証実験で統合した台帳の運用を開始。子ども政策室は申請書のフォーマットの見直しを含む、AI-OCRとRPAの運用を今年度中に実施する。また、今後は他業務への適用も検討する考え。