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NTTロジスコ、不正アクセス流出「可能性低い」

2021年7月12日 (月)

事件・事故エヌ・ティ・ティ・ロジスコ(NTTロジスコ、東京都大田区)はこのほど、6月30日に同社の物流センターが受けた不正アクセスついての社内調査結果を公表した。情報流出を示す明確な痕跡が確認されないことから、物流業務を受託するNTTぷららの顧客情報が流出した可能性は現時点で極めて低いとの見解を示した。なお、NTTぷららによると、委託する物流業務は5日午前に停止して以降、12日現在でも稼働を見合わせており、再開については「調整中」としている。

不正アクセスを受けた範囲は、NTTぷららを含めた、NTTロジスコに物流業務を委託する荷主企業2社とみられる。NTTロジスコは、流出の可能性がある個人情報件数を800万件と公表していたが、社内調査により、「可能性のある件数としては500件まで絞られた」という。いずれも顧客情報が外部に流出した痕跡は確認されていない。NTTロジスコは今回の不正アクセスを受けた原因について、「NTTぷららとは別の受託業務において、ネットワークの設定不備や既知の脆弱性を悪用された結果」としている。

NTTロジスコは、不正アクセス対策として、全ネットワークのインターネット接続ポイントのセキュリティチェックや、全端末のパスワード確認と必要に応じた変更を実施。情報セキュリティの強化と再発防止策を徹底するため、ことし8月1日付で社長直轄の「セキュリティ推進室」を設置する。

不正アクセスでNTTぷららの物流機能停止