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「ラクサス」梱包資材100%再利用システム導入

2021年7月20日 (火)

荷主ラクサス・テクノロジーズ(広島市中区)は20日、ブランドバッグの定額シェアリングサービス「ラクサス」について、梱包資材を100%再利用する循環型システムを導入すると発表した。物流全体で廃棄ゼロを実現し、より一層のサスティナビリティの強化に取り組む。

リユース配送箱(出所:ラクサス・テクノロジーズ)

バッグを届ける際に使う配送箱の再利用をことし6月に開始した。バッグを注文する際に、新品の配送箱と「リユース配送箱」のいずれかを会員が任意で選べるシステムを追加。現時点で、77%がリユース配送箱を選択しているという。その結果、再利用の取り組み開始からの1カ月間で3トン以上のCO2削減を達成した。スギの木を239本植樹することと同等の環境保全効果があるという。

また、大切なバッグを衝撃から守る緩衝材を、ビニール製から紙製へと移行する。紙製の緩衝材の原料には、配送箱として使えなくなったリユース配送箱を活用する。リユース配送箱を細かく砕いて緩衝材に再生する大型の緩衝材製造機を近日導入する。これにより、梱包資材のリサイクル100%を実現する。

こうした廃棄ゼロのプロジェクトは、入社1年目の女性社員が発案から実装まで主導している。アルバイトから入社し、ロジスティクス部門に従事するなかで「こんなにきれいなのに、配送箱を一度で捨てるなんてもったいない。」と感じたのが、プロジェクト発案のきっかけという。