事件・事故11日10時20分ごろ、インターネット通販大手アマゾンの大規模物流拠点「アマゾン茨木フルフィルメントセンター」(大阪府茨木市)で火災が発生し、施設内で稼働していた物流ロボットが出火元となった可能性があることが、現場からの避難者を含む複数の関係者への取材で分かった。
茨木市消防本部や大阪府警によると、火元は鉄筋コンクリート造4階建て(延床面積6万4000平方メートル)の3階にある商品保管エリアとみられる。12日午前の時点でも消火活動が続いているもようだ。
同センターは2018年10月に開設し、アマゾンが独自開発した自走式ロボットが商品棚を持ち上げて移動する「ロボットストレージ方式」を採用している。人の移動を最小化し、ロボットが倉庫内で効率的に棚を運ぶ仕組みは、同社の物流自動化の中核を担っている。
物流ロボットを扱う事業者によると、一般的にAGV(無人搬送車)やAMR(自律走行搬送ロボット)が出火元となる場合、バッテリーや充電器が原因となるケースが多いという。リチウムイオン電池を搭載するこれらの機器は、過充電や損傷による発熱・発火リスクがあり、充電環境の設計や監視体制が安全運用の鍵を握るとされる。
物流業界では人手不足を背景に自動化・省人化が加速しているが、24時間稼働体制の維持や現場監視の確保が課題となっている。ロボット導入が進むなか、バッテリー管理や火災検知を含む統合的なリスクマネジメント体制の整備が求められている。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。
LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com
LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。
ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。















