サービス・商品定温輸送ツールなどの物流機器メーカーであるワコン(和歌山県紀の川市)は2日、新型コロナワクチンウイルスの輸送に適した「冷蔵移送用保冷バッグ」を開発したと発表した。気温35度の環境で、15時間以上にわたり2度から8度までの冷蔵を維持できるもので、官民を挙げた取り組みが進むワクチン接種体制の構築に資するとしている。
バッグの容量は6リットルで、外装には防水性のプラスチックパネルを使用。内部には50本のバイアルを収納できる専用ホルダーを備え、緩衝材で輸送時の振動を抑制する。保冷剤5枚を含む販売価格は1セットあたり税別1万2000円で、3月中旬に出荷を開始するという。